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株式会社夢空間研究所は建物の設計・施工を専門とする会社です。
夢空間研究所

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〒405-0023 山梨県山梨市下栗原1456

一般的な住宅建築の流れ

  住宅を建築する場合、施工の工程は10を越える項目になります。

  それぞれの工程に専門の施工業者がいて、
  現場の進み具合により現場監督の指示で、各施工業者が現場に入り仕事をします。

  30〜40坪位までの一般的な木造建物の場合、
  平均的な施工期間の目安は約3〜4ヶ月です。

  施工期間の長さでみると、大工工事の期間は約2ヶ月で最長、
  次に長いのは基礎工事で、養生期間も含め約3週間です。
  
※養生とは=そっとしておく事、基礎工事の場合は立ち上がりコンクリートで4日から1週間

  その他の工事は、全面クロス貼りの場合、内装工事の約10日が最長で、
  短い工事は半日で終わるものもあります。

  元請け会社が各施工業者に発注する場合、
  
※元請け会社=お施主さんと契約する会社。元請け会社から仕事を請ける会社=下請け会社

  材料費が高価で、契約金額にしめる割合が大きいもの以外は、
  材工共の単位価格(複合単価)×施工数量で、算出した金額で発注します。
  
※材工共=使用材料と施工費を含んだ金額
  

  この複合単価がくせ者で、都合のいい場合もあれば、
  とんでもなくコストアップにつながる場合もある訳です。

  複合単価が都合のいい場合。
  たとえば汎用品の100mm角タイルを玄関廻りに貼る工事とか、
  
※汎用品=一般的な材料でメーカーが違っても、価格差のほとんどない材料

  屋根をカラーベスト葺きにする場合、汎用品カラーベストを使用する場合とか、
  
※カラーベスト=当社HPを参照下さい。

  外壁のサイディングボードを、タイル目地の汎用品にするときとか、
  
※サイディングボード=当社HPを参照下さい。
  内装仕上げを汎用品ビニールクロスにする場合とか、
  その他いろいろ各工種に存在します。
  


  都合の悪い場合。
  上記の例でいくと、100角タイルを輸入品テラコッタタイル300mmに変更、
  なおかつ施主支給。     ※テラコッタタイル=素焼きのタイル、自然な味わいがある。
                             

  同じカラーベストでも、建材メーカーが発売したばかりの高付加価値商品への変更。
  外壁やビニールクロスを、自然素材塗料のこて塗りに変更する場合とかです。
  
※自然素材塗料=珪藻土が代表的です。

  都合のいい場合に共通していることは、競争の激化から価格が安止まりしている点です。

  都合の悪い場合に共通していることは、
  使った事のない材料に対する、発注者の食わず嫌いや、
  汎用性のない建材の収まりや仕入れ価格を、積極的に研究する体質の欠如が考えられ、
  結局、コストの増大を招く事になります。
   ※収まり=作業の段取りを含む施工の仕方

  そういった体質で、仕事をこなすためには、
  
※この場合の仕事とは=いわゆる『やっつけ仕事』
  できる限りの汎用品を使い、
  材工共の単位価格×施工数量で請負価格を算出し、
  出来るだけ過去施工例と同じ形状にして、なじみの各工種専門施工業者に発注する。
  といった流れになります。   

  また完全企画型プラン、ちょっと気が利いたところで躯体構造同一プランにより、
  
※躯体構造同一プラン=主要な柱や梁、基礎、屋根等は同一で間仕切り位置の移動等が可能なプラン
   同じ仕様での年間施工数を、各工種専門施工業者に約束し、単位価格自体も落としていく。
  といった流れになっているようです。

  年間施工棟数がある程度の規模の場合、
  汎用品建材であっても施工者に支給しているようです。

  また、完全企画プランの場合は、設計・積算の微調整のみで、
  計画時コストを削減する事ができます。

  この場合での住宅会社のタイプは2つに分かれます。

  1つは大手ハウスメーカー、最近の傾向では、大手ハウスメーカーは消費者に、
  企画型を感じさせない企画住宅の販売に、力をいれているように感じられます。

  もう1つはローコスト型住宅会社です。
  
  『住みだし価格で1000万円の家!』とか『坪20万円代で夢のマイホーム』
  という広告を目にします。
  一定期間に、一定数量以上を販売しないと具合が悪いのは、どの商売もいっしょですが、
  ローコスト型の場合は数量のハードルが、結構高いものになっていると思われます。

  どちらのタイプも、住宅を商品として確立し、
  広告宣伝やマーケティングにたけている会社が多いようです。

  これから家を建てようという方は、
  やはり商品として確立されたものが、選択しやすいのは間違いありません。

  しかし、住宅はいろいろなパーツや、施工機具を使って組み上げていくものですから、
  その特性を正確に理解していれば、ローコスト住宅に使用するパーツを使って、
  世界にひとつだけの家を建てる事も可能な訳です。